PR

子供は何ジンですか?母国語は?ミックスの子を持つ親として考える

子供は何ジンですか?母国語は?ミックスの子を持つ親として考える ブログ
スポンサーリンク

ミックスの子供をもつ親にとって悩ましいのが「子供は何ジンか?」というところ。

最終的には育った子供が自分で決定することもできますが、小さいうちは親の言うことを子供は聞いて育つため、親の影響は計り知れません。

言語においても同じですね。

僕たちは現在3言語で育てていますが、今後どうなるかは不明。努力をしてお互い継続をしていますが、難しいところです。

スポンサーリンク

親が言うことを子供はよく聞いている

本当にいつも思うのが「子供は親の言うことをよく聞いている」ということです。

生まれる前から決めていたことですが、子供は「クロアチア人と日本人のミックス」と定義していました。

妻曰く、「生まれも育ちも基本はドイツだが、自分のルーツはクロアチアであり、自分はクロアチア人である」という考えがあります。

実際、妻の両親はクロアチア人。彼女の血は100%クロアチア人であるため、彼女の中では国籍がどうであろうと育った国がどこであろうと変わらないようです。

外出先で聞かれる「子供は何ジン?」

よく聞かれると思います。

上記のように、僕たちは「子供は何人?」と聞かれたときには上記のように「クロアチア人と日本人のミックス」と答えています。

子供はそれを毎回聞いているのと、家族がクロアチアと日本にいることを今では認識しているので、自分で答える時も「クロアチアと日本のミックス」だと答えるようにはなってきました。

ミックスの子の学校の中での立場

学校でもよく聞かれますし、ほかの子たちも聞いたり聞かれたり。

この年齢だとまだ微妙ですし、難しいとは思いますが、本人たちなりに色々と考えているように思います。

英語の歌を色々な国の言葉で歌いつなぐ

1曲の歌詞を「1行ずつ自分ができる言語で歌っていき、繋いでいく」というようなことをよく行っています。

学校としては文化の違いを学んだり、言語の違いを把握したりするためにしているのだと思います。息子はこういう時には必ず「日本語担当」になります。ドイツ語ネイティブですが、学校としてはやはりこういうときには「日本語」を押してきますよね。先生の心情は分からなくはない。

ほかの子たちが出来ない言語を喋ることが出来たり、教えたりできるのは本人にはとても嬉しいことのようです。

お友達の親と話をしたときには少し事情が違いました。

父親はドイツ人、母親はイラン系の子供。母親はペルシャ語は出来るが、子供は出来ない。ただ学校としてはペルシャ語を入れたい模様。子供と母親で頑張ってペルシャ語で1行の短い歌詞を訳して覚えたけれども、時間がかかるし覚えるだけでその後はすぐに忘れてしまった模様。

ここら辺が難しいですね。子供は無理に知らない言語を覚えさせられただけで、これといって楽しめる授業ではなかったようです。その後、学校の先生と話し合いを設けたようです。「自分ができる言語」の趣旨からは少しズレてしまいましたからね。

こういう状況になった時に、親として子供とどう対応するのか、考えるところです。

日本の文化は知らない

学校としては「各国の文化」の勉強も少しずつ取り入れていきたいようですが、まだこの年齢には難しいようで、親たちとの話し合いをして取りやめになりました。

ドイツ生まれ・ドイツ育ちだけれども、家庭環境の影響で、言語は7割英語の子たちがいます。彼らはずっとドイツで育っていたので、自分たちの国の文化は知りません。

移住してきたのが1歳とか2歳だったら、ドイツが「ホーム」ですよね。

5歳や6歳で移住してきた子たちと話をしたりすると、「ホーム」として今まで住んでいたところを認識しているように感じています。

僕たちの子供の場合、日本には3週間程度の滞在しかありません。覚えているかどうかも微妙。

クロアチアのほうが滞在日数は長い

文化の違いを発表したり、勉強したりすることは大事だとは思いますが、知らないことを発表するのは難しいです。

そのうち、「日本の文化を勉強したうえで発表をする」というようなことは出来るかもしれませんが、今はまだ「日本の文化を発表して」と言われたところで、彼にはさっぱり通じません。

「どこでどのように日本文化を取り入れ」たり、「知ってもらえるようにするにはどうしたらいいのか」は、今後親としては考えていきたいところではあります。

ただ、こういうのは無理に覚えさせたところで無駄だと思うので、本人が興味を示したときには全力で協力をしようと思います。

また、親の考え方も大きく影響すると思います。あまり日本の文化を伝える意思のない場合には当然子供には伝わらないと思います。親として「それでいい」と判断したのであれば特に問題はないと思っています。家庭ごとにそれぞれの考え方があると思うので。

クロアチアと日本のミックスだがクロアチア語は出来ない

こういうのが難しい

ドイツ生まれ・ドイツ育ちのため、言語はドイツ語を優先にし、僕とは日本語での会話・学校では英語。そのため、クロアチア語は一切できません。

妻の母親が遠くないところに住んでいるので、会うたびに「クロアチア語のみで話をして」と最初はお願いしていたのですが、なぜか拒否。

妻と会うとクロアチア語を喋ったりするので、息子には毎回「何言っているのか分からない。黙って」と言われています。家族が自分の理解できない言語で話しているのは不快ですよね。

クロアチア語を喋りたいのであれば、最初から喋っていればよかったものの。

子供にとってはちょっと寂しいようで、学びたい気持ちはあるけれども、難しいですよね。言いたいことがサラッと言えない言語を学ぶのは。

今後、興味を持って学ぶことになるのかどうか・・・。

子供の母国語は何語ですか?

住んでいる国の言語は大事だと思うので、シッカリとドイツ語で問題なくコミュニケーションがとれるようになったのは良かったと思います

プールや公園などで遊ぶとき、子供は結構ほかの子たちと遊びたがります。自分で近づくこともあれば、ほかの子がアプローチしてくるときも。そのようなときに、シッカリとドイツ語でやり取りをして遊び始めるのを見ていると「よかったぁ」と思います。

家族の中では、子供の母国語は「ドイツ語」としています。

日本語でもそれなりにコミュニケーションは取れるほうだと思います。ただ、まだドイツ語には及びませんね。英語もかなり伸びてきているので、日本語の順位は今は最下位かも。

ミックスのお子さんを持つ親御さんや、両親は日本人だけれども、日本に住んでいない場合、お子さんの「母国語」はどのようにしているのか気になるところです。

相手の話す言語で返答する言語を決める

子供を観ていて「面白いなぁ」と思うのは、「相手の言語に合わせる」ということ。

相手が英語で話し始めたら英語で返答ドイツ語ならドイツ語日本語なら日本語。というように、分けています。単語など分からない部分は混ざることはあります。

次に会った時には、前に会話をした言語で話し始めます。そのため、途中で変更することには違和感があるらしく、ドイツ語で話し始めた人に英語で話しかけられても、ドイツ語で返答をしていることがあります。

そのため、よく会う人たちには「子供とは毎回同じ言語で話してください」とお願いをしています。

日本人同士で会うときには、子供たちには最初に「日本語でお願いね~」と言ったりしています。

最初は日本語が聞こえるのですが、段々と聞こえなくなります。やはりスムーズに会話ができる言語は母国語になってしまいます。ですが、子供たちの中でもドイツ語が苦手な子が混ざっていると、みんな頑張って日本語のみでコミュニケーションをとろうと努力をしているのは、子供ながらに凄いなぁ、といつも思います。

ミックスの子供の国籍はどうする?

今のところは「日本」「ドイツ」の国籍を保持。

将来的には自分で決めてもらいたいとは思っていますが、親としては仕事の幅を考えると、「ドイツ国籍のほうがいいのでは」と思っています。

本人が考えられる年齢になり、仕事のことも視野に入れるようになったら話し合うのか、もしくは自分で選択するのか、どちらにしろ、親としては悔いのない選択をしてもらえればいいかなぁ、というところ。

最後に

妻もよく言っていたのですが「国籍はだたの身分証明書である」ということ。

彼女がドイツ国籍を選んだ理由はただ一つ「仕事をするときに便利だから」
当時、EUに入っていないクロアチア国籍を選んでいたら色々と面倒なのは明白。そのため、国籍はドイツを選択。

自分自身の中に何を想っているのかが大事なのだなぁ、と最近は思うようになっています。

アイデンティティの部分ではまだまだ難しいことが今後待っていると思います。子供と一緒になって考えていく日が来るかもしれません。

そのときに最良の答えが出せるようにしたいですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました