ドイツで仕事をすることを考えて仕事探しをすると、「Vollzeit」「Teilzeit」というような表記をみることがあります。
どのような違いがあるのでしょうか?
Vollzeit (フォルツァイト)とは?
「Vollzeit」の読み方としては「フォルツァイト」。
日本語だと「正規社員」とでも言うのでしょうか。「正社員」も近いかな。
大抵の場合は、週35時間~40時間の就業をする人たちを言います。
Teilzeit (タイルツァイト)とは?
「Teilzeit」の読み方としては「タイルツァイト」。
日本語だと「パート」「アルバイト」とでも言うのでしょうか。
仕事を探しているときには、役職名の横に「50%」とか「70%」とか書かれていることがあります。
「50%」と書いてある場合、その会社で週40時間働いている人たちの半分の就業時間。
「50%」の場合だと、「週20時間就業」(Vollzeitが週40時間の場合)
日本食レストランでウェイターやウェイトレスとして働くのもTeilzeitです。
僕はイタリア料理を提供するファストフード店やケータリング会社などでのTeilzeitを経験しました。(Vollzeitでウェイターをする人も中にはいます)
Zeitarbeit (ツァイトアルバイト)とは?
「Zeitarbeit」の読み方としては「ツァイトアルバイト」。
日本語だと「非正規」とか「派遣社員」でしょうか。「派遣社員」がシックリくるかもしれません。
そのまま訳すと「時間労働」。
派遣会社に登録をして、そこからどこかの企業に派遣される仕組みです。
日本と同じですね。
この場合、契約をする相手は「企業に人材を派遣する会社」です。この点も日本と同じかもしれません。派遣された会社で働いている社員とは違う契約内容となるので、シッカリと契約内容を把握した上で、派遣先企業に行くようにしましょう。
VollzeitとTeilzeitは社内では同じ扱い
日本との大きな違いは、VollzeitだろうとTeilzeitだろうと、社内での扱いは全く同じだといってもいいぐらいです。(日本人経営の日本食レストランや日系の会社は含みません。)
仕事内容に差はない!と大きな声で言い切れるわけではないのですが、ほとんど差はないと思われます。
「50%」の場合は有給もVollzeitの人の半分。
保険に関しては差はないはずです。
その分、月曜日と火曜日、水曜日の午前中で仕事を終わらせたらあとは休みにできるのもTeilzeitの良いところ。
もしくは、子供が学校に通っている場合、9時出社2時半帰宅なども可能。
派遣会社によりけりZeitarbeit
派遣会社と自身が契約をして、派遣会社が契約をしている会社に派遣されるのがZeitarbeit。仕組みは日本と同じだと思われます。
僕は登録まではしたことがあるのですが、実際に派遣をされる前に別な仕事を見つけたので、実際に派遣社員として働いたことはありません。
派遣社員の人と、別な会社で仕事をしたことがありますが、即戦力として1つのプロジェクトのみ担当して契約が終わった人と、事務のアシスタントとして1年契約の人などがいました。
就業時間などは、派遣会社との契約次第です。
賃金から休みの期間など、派遣会社と話をしてから、どこかの企業に派遣される場合が多いため、僕の知っている人は夏は2か月働かずに遊びに行く人も。
派遣会社は結構な数あります。
仕事内容もさまざま。僕が一度派遣会社に登録をしたところでは、自分ができるようなことを自己申告して派遣会社が探してくれるようでした。
日本人であれば、日系企業のアシスタントや日本との取引のある会社が探していることが結構あるので、チャンスはあるかもしれません。
最後に
僕が働いてきた会社に限りますが、会社内で誰がVollzeitで誰がTeilzeitで誰がZeitarbeitとか気にしている人は見かけませんでした。
会社からの扱いも、同僚としての接し方も一緒です。
家庭環境により、VollzeitからTeilzeitに移行する人もいますし、会社の要求により逆になる人もいます。
ドイツで仕事を探すときの参考になればと思います。
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