日本での就職活動を行っていたわけではないので、すべてがはっきりとわかるわけではないのですが、ネットでみている限り、「○○社に就職したい」というような言葉をよく見かけます。
日本では、どちらかというと「就きたい職種」よりも「入りたい会社」が最初に来るように思います。
ドイツではほとんどの場合は逆になります。
大学や職業訓練校で何を学んだかが重要
ドイツでは、日本のように「新卒」という枠がないですし、数人~数百人規模で一斉に同じ日に会社に就職をして、「新人研修」とか「配属先を言われる」ようなイベントはありません。
普通の場合、職業訓練校で学び、そのままその職種に就職をする場合が多いです。
大学に進学した場合は、大学で勉強しつつ夏休みや春休みなどの長期休暇のときに仕事をして経験を少しつみ、卒業したら自分が大学で勉強してきたこととつながる職種を探すのが通常のラインです。
大学で勉強をした分野と全く違うところへ就職が出来ないわけではありませんが、基本的には大学で勉強をする時点である程度、職種を絞っていると言ってもいいと思います。
「研修期間」はある程度はありますが、どちらかと言えば一から会社で教えるのではなく、ある程度大学在学中に経験してきたことを生かすようにするのが就活をする側であり、会社側もそれを期待しています。
転職は普通
ドイツでも、1つの会社で一生を終える人もいます。
ですが、給料アップやスキルアップをしたいと考えている場合には、転職をしないと大幅なアップは見込めません。
そのため、ドイツでは転職をするのは至極普通のことです。
給料交渉などが得意なのであれば同じ会社でもジャンプアップができるのかもしれませんが、大抵の場合は転職をすることによって給料アップが出来たりします。
現在働ている会社で学んだことを、別な会社に持っていき、スキルアップと給料アップをすることが可能な環境となっています。
会社名よりも職種
あまりドイツで会社名を気にして働いている人はいないように思います。多分会社名を気にするのは少数派なのではないかと思っています。(僕の経験上)
会社名よりも、本人が何に興味があり、何ができるかのほうが重要だと考えている人が多く、日本では「どこの会社に勤めているの?」という質問が「どのような職種?」よりも最初に来ると思いますが、ドイツでは大抵の場合逆です。
「どの職種?」の後に「それはどの会社?」となります。
就活でも、会社名も表示されていますが、それよりも大きな文字で職種が最初に記されています。
ネットで仕事を探すときにも、会社名ではなく職種で検索をしてから会社名を知る、というのが多いパターンです。
マーケティングを勉強して、その職種に就きたいと思っている場合には、就活の時には「マーケティング」というワードをまず検索してから、条件を比べて応募。会社名はそこまで重要ではないと思われます。
会社名よりも待遇
会社が有名だからといって、待遇がいいわけではありません。
会社名が今後使える日があまり来ないことを考えれば、会社名にこだわるよりも、自分が働きやすい待遇を用意してくれる会社を選んだほうがいいと思われます。
最後に
ドイツ企業で働いていて思ったのは「会社名はただの名前であり、それ以外の意味はない」ということです。
当然、有名な会社は多数存在します。ですが、「だから何?」と言う感じです。
日本みたく「○○社です」(有名会社)と言って「おぉ~すごいですね」とはなりません。
それよりも大事なのは、あなたが何ができるかです。また、会社側もあなたの大学名などは気にしておらず、あなたが何ができるのかを最も重要な判断基準としています。
日本とは違う、ドイツでの就活基準でした。
自分のやりたい分野を見極めて就活してください。
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